イ

ウエスト・サイド・ストーリーのイのレビュー・感想・評価

4.5
素直にめちゃくちゃ良かったよ。ええ。
王道ミュージカル!これぞ!って感じだった、ダンスも曲もキャスティングも歌も衣装も最高によかった〜〜

映画版、ウエスト・サイド物語はそこそこ以前に鑑賞済み、なんとな〜く記憶にあるぐらいだったけど、観ながらああそうこれこれ!って思い出す感じ。
絶妙に脚色された変更点はあるけど、丁度いい塩梅でむしろブラッシュアップと言えそう。

中心に据わっているのはやっぱり音楽とダンス。
身体の美しさを魅せるダンスで本当に格好よかったし美しかった〜〜
踊りは詳しくないけれど、バレエっぽい動きにもっと強さが足された感じ?
揃っていて回転多め、華やかに踊るシーンが多くて画の美しさが引き立ってた!
そこにプラスして衣装の美しさがまた目を引くので、目が喜ぶシーンばかり…

構図や画作りも本当に上手い。
心の距離やもどかしさを上手く表現していると思ったし、そこから撮る!?って思う場面もいくつかあった。
かっけぇ〜〜と思わざるを得ない画作りも多々。抗争の対面シーンとかね
ラストシーンの画角も印象的だった
2回目を観るなら画作りに注目して観たいな〜〜

あと純粋にレイチェル・ゼグラー歌うますぎ…
アリアナ・デボーズのアニータも最高によかった
アンセル・エルゴートは諸事件のことがあるのであまりよく思えていない分純粋に演技を観られなかったけれど、トニーとしては良かったと思う


以下ちょっとだけ内容に言及
そもそもリメイク前、ミュージカルの作品自体に矛盾点が生じざるを得ない感じのストーリーではあると思うので、3日間の出来事なのにこんなんあるわけないだろ!とかこんなに愛し合えるなんてないわーとか思う層が一定数いるのは理解できるし、物語として初めて鑑賞する人にはなかなかノレないとは思うけれど、あくまでミュージカルの古典(というほど古典でもないけど)の焼き直しなのでストーリー自体にはあまり手を加えられていないことが寧ろ評価点だと感じるなぁ
憎み合う事の虚しさ、分断の苦しさはきちんと描かれているし、その部分を伝えた上でミュージカルとして歌やダンスでの訴求力の強さは何より良かったと思うので私は大好きです!

これだからミュージカルはやめらんねぇよ〜〜!と思いました!
スピルバーグありがとう🙏
イ