ちぇるごまる

ウエスト・サイド・ストーリーのちぇるごまるのレビュー・感想・評価

3.8
スティーブン・スピルバーグ監督作品。
オリジナル版は所々見たことはあったが、そのストーリーに正直なところ違和感を抱き、通して見たのは今回が初めて。
歌やスピード感のあるダンスシーンは想像以上に素晴らしく圧巻。
ハッキリ言って、それだけでも見応えがある。
当初、ストーリーは単純に
「不良同士の縄張り争いが発端で男女の愛が引き裂かれる程度の話でしょ」
と予想していたが、人種差別・低所得者問題などが根底にあり想像とは違っていた。
驚愕の出来事だらけの2、3日で、非現実的過ぎる感はあるものの、ラスト、人種に関係なく真実の愛を貫こうとした彼をこれまで敵対していた者たちが一緒に弔うシーンに、この映画のテーマの全てが集約されていると感じた。
今もなお続く社会的問題…。
自身もユダヤ人迫害の影響を受けた経験があるスピルバーグ監督…彼が現代においてこの作品をあえて製作した意図を垣間見ることが出来たようにも思えた作品。
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