<コンプラ×TRPGの意外なシナジーの発見>
私はTRPGはやったことがないものの、いくつかのリプレイ(他の人のプレイ記録)を読んだことはあって、特に現代のゲーマーなら一度は耳にしたことのあるD&D。 70年代から営まれてきた文化で、紙と言葉で物語をプレイヤーとGMが作っていくものがTRPG、ひとクセ・ふたクセあるキャラは生まれて当然。バーバリアンなのに女性、盗賊だが元騎士、みたいなセッティングは昔からあったと思われる。
昨今のコンプラの事例では、ロード・オブ・ザ・リングのドラマ版で黒人エルフが物議を醸したことが記憶に新しいが、
これはベースが「古典作品」であるからして物議を醸しているのであって、TRPGとなると驚くべきことにこれは"反転"する。
昔からプレイヤーたちが自由な物語・キャラクターを想像し、ナラティブな体験を楽しんだことがそのまま映像になったかのような、懐かしさすら感じるのではないだろうか。
(実際の裏事情として、もちろんコンプラはあったことだろう)
「負け犬達の成功劇」というプロットも効いていて、この映画のキャスティングやキャラクター像を咎める人は、まあ居ないだろう。
昨今の映画製作陣は常にコンプラの悩みがあるとは思うが、
ことTRPG作品においては、コンプラとのシナジーが200%で
全く気にならないどころか最高という現象になる。
これは世紀の大発見かもしれない。
P.S
続編や関連作は出てきそう。ゼンクはもう一度出てきて欲しい!