竜どん

ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷の竜どんのレビュー・感想・評価

3.1
呪いお持ち帰りハリウッド版『呪怨』のそのまたリブート。
その「家」に足を踏み入れたが最後それだけで呪ってくる理不尽さは個人的には好み。ホラー映画の「死」に合理的な理由なぞ必要無いのである。
今は懐かしいJホラーのジワジワ恐怖描写を踏襲してはいるものの(又はしているからか)オチは意外性無く予想出来てしまうのがマイナスではあるが、本家ならビビらせて終わり・恐怖の余韻を残して終わりのところをキッチリ殺していってくれるのは逆に新鮮。シャンプーシーンはJホラーっぽくて秀逸ですが…
マシスン夫人やウィルソン刑事の狂気もJホラーには無いアメリカホラーらしい非常に胸糞な映画表現(褒め言葉)で◎だし、クリーチャーも悪霊というよりはゾンビ的造形。どうせ伽椰子も敏雄も出てこないのであるから、『呪怨』という縛りの無い別作品として観た方が怖くて面白い気がするなぁ。少なくとも清水崇御大の『犬○村』よりは全然良かったと思う…困ったことに。

追記
時系列を無視した構成は『呪怨』っぽいが、境界線が解り辛いのでキャラクターの相関をしっかり把握しながら観進めないと混乱するので要・注意。
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