出口のドアの反対方向から壁が迫ってくる、いきなり誰かが大ピンチの脱出ゲームの様子から始まる。
脱出ゲームはTVゲームでしかやらないけど、こういう時間の制限を設けた上で更に推理や推察に使うと思しき美術品や本なんかを薙ぎ倒しながらの推理を要求するのって正当なのかなぁ…。"気付くのが遅い"と一蹴されてしまうんだろうか。
それから、地位も立場も人種も年代も違う人達に送られた謎の黒い箱…寄木細工のようになっているのか、解くと中から出て来た紙には脱出ゲームにご招待、賞金1万ドル とある。
そして指定のビルに集まった6人。
数学が得意な黒人女学生・ゾーイ
過去にトラウマがありそうな冴えないスーパーの裏方・ベン
モデルのような美女だけれどトラウマのある元兵士・アマンダ
おじさん・マイク
お金持ちの黒人男性・ジェイソン
脱出ゲーム経験が豊富・ダニー
待合室かと思われた部屋で突如始まる周囲がめちゃくちゃ高温のヒーターで囲まれた上に、限られた水をテーブルのコースターの上に固定しないと脱出できない部屋…は、間一髪でクリア。
続く部屋は打って変わって極寒の川の上。
意地が悪くコートが1着だけ置いてある。各々が散らばってヒントを探すものの、湖の底から釣り上げた氷の塊の中にあるものが取れない。唯一の喫煙者であるベンにライターを借りようと氷の川を移動するものの、ベンが放り投げたライターを拾ったダニーが突如として開いた穴に落ちて死亡。
次の部屋では上下が逆さまになったビリヤード台のあるバー。
アマンダが壁を登っていき、残ったみんなで時間経過で落ちていく床を避けながらドアノブをGET。
しかし落としたドアノブを拾って投げた際に戻れなくなったアマンダは落下して死亡。
その次の部屋は病院。そこで皆それぞれトラウマを抱えており、何らかの事故の唯一の生き残りであると判明する。
そこで何かに気付いたゾーイは監視カメラを壊して回る事に。
残った3人は謎解きから心電図で図る心拍、それでドアが開くのではないかと試行錯誤の結果マイクは死亡。
高い方の限界ではなく低い方ではないか、と強引にマイクに試して殺したジェイソンが突破し、先に行って!と叫ぶゾーイを残して2人が脱出。
次の部屋では床にハッチがあり、2人で開けてみるとすぐに出られそうだがハンドルに塗られた薬品?のせいで幻覚を見る2人。解毒剤を探した方が良い と書かれたアドバイス通りに幾何学模様の部屋を探し回り、ベンが見つけた注射器を巡って争いあった結果ベンだけが生き残る。
そして冒頭の圧縮部屋、もうダメか…と思いきや壁にあった窪みに隠れて、まるでゲームの裏舞台。控室か機材室のような場所に出る。
そこで、わたしはジェイソンに賭けていたけれど、脱出おめでとう、ダークホースだね とゲームマスター?が登場。
しかし褒めつつも、帰してもらえるんだな?と訊くベンに、競馬で優勝した馬が賞金を貰うか?と後ろから首を締める。争っている中で、病室エリアで死んだものとして掃除に来たスタッフを、酸素マスクで毒ガスを生き延びたゾーイが職員を殴り倒して銃を奪い逃走、その後そのまま職員が出て来たゲームエリアの外を通ったのかゾーイが駆け付けて銃撃。揉み合った結果、運命のおっさんは死亡。
もう唯一の生存者は嫌、とベンを抱えて2人で脱出し病院へ。ベンが寝ている間に警察と例のビルに戻るものの証拠は全て焼かれており、そこに大きく書かれた"NO WAY OUT"の文字が、最初の待機部屋から頻出していた"ウータン・ユー博士"のアナグラムだったと気付き警察の信用も得られずに終わる。
6ヶ月後、カフェで落ち合う2人。ベンはドッグフードの会社で営業として働いており、そこに持ってきたスクラップブックを広げるゾーイ。
マイクは駅のトイレで心臓発作で死亡、ジェイソンは薬をやってバイク事故、ダニーは湖で溺死、アマンダは一人でロッククライミング中に滑落死…とそれぞれの死亡理由が偽装されている事を報告。
ベンは忘れろ、と言うものの、みんな死んでゲームの主催はまだ生きている、会社のロゴから座標を割り出したゾーイは飛行機の予約を取っており、わたしは逃げない と宣言。ベンは乗る事に決め、2週間後に2人でマンハッタンへ行く事に決める。
そして飛行機、どうやら墜落の危機にあるようで必死にCAが機内を探る。
探し当てたクランクで鍵穴を回すとクイズとコード入力装置が出て来て、同僚と必死に考えて突破。
意識を失った機長と副機長の間から操縦桿を握るものの目の前の山に激突…
その瞬間窓の外に職員の顔が見えて実験終了!との声。
何処かのとても大きな施設でフライト装置の中の実験だった。
シルエットだけの男がモニターに映し出され、生存確率は4%だと報告する職員に、0%ではゲームにならないからな と ゾーイとベンの保険証?と予約されたチケットが表示され、ゾーイが飛行機恐怖症から立ち直って良かったよ また遊べる と暗転して声だけが残る。
わたしがこんなん参加してもいの一番に死んで これ現実かよ…!ってみんなに思わせる役くらいしか出来ねーな って思いながら観ていた。役に立てるのはそこしかないぜ。
ヒェー!あつい!!か、ヒェー!さむい!!しか言う事ないもんな…。みんながバンバン協力してヒントや解決法を見付けていく中、へぇ~……って腕組んで眺めてるところを想像すると結構つらい。みんなも こいつなんか役に立ったっけ?ってすぐに思う事だろう。居た堪れない。
映画としては、如何にも死を賭けた脱出ゲームだなって感じで、こういうの好きなんすよ…ってなる。
相当お金掛かってそうだけれど、富裕層の娯楽としてどんくらいお金取ってるんだろうなぁ。
生き残った人には1万ドル!と人を集めているけれど、実際集まった人は生き残ろうがなんだろうが絶対死んでもらう…としても1万ドルしか節約出来ないし、富裕層のクソみたいなお金の使い方が心配になっちゃう。
ゾーイが突出して頭が良いし機転も利くのは良かったけれど、あんなに引っ込み思案だったのに、やっぱり命懸かると違うんかな~
[ CUBE ]にも居たあいつ みたいなポジションの役はちゃんと居る。一番先に死んだ脱出ゲーム慣れしたインド人みたいな男の活躍はもっと観たかったなぁ~。おじさん役のおじさんもあんまり良いところなく死んじゃったし。
怪しい誘いには乗るな、って事よね~と思いつつも、この手のゲームって誰かのサプライズとかで突如発生するから油断ならないわね。だからサプライズが嫌いなのかな~