つるみん

きみと、波にのれたらのつるみんのレビュー・感想・評価

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)
3.3
【水の中】

湯浅監督が好きなので試写会で鑑賞。
脚本が『夜明け告げるルーのうた』『若女将は小学生』『リズと青い鳥』『ガルパン』『デジモン/ぼくらのウォーゲーム』『猫の恩返し』『聲の形』などの吉田玲子。つまり天才。

しかし今回、脚本はそこまで悪くないのだが、湯浅らしさは皆無といった感じで残念だった。あの狂ったような世界観が好きなのに、普通の恋愛ファンタジーとして丸く収まっているのが勿体ない。

声優陣に関しては脇役の松本穂香と健太郎が良かった。ストーリーの鍵となるキャラクターではない(からこそスポットを当てられない)のだが、自然体で接していられるのは脇役2人の方。
一方、主人公の川栄李奈と片寄くん。悪くはないのだが、前半の歌を歌うシーンは冷める。デートとして楽しみながら歌を歌うシーンなのだが、イチャイチャしながら歌うのがあまりにも酷すぎる。〝声優〟ではない感丸出しのあの歌声は本当に酷い。

湯浅監督は一回『マインドゲーム』を思い出してほしい。
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