さすらいの旅人

ザ・ボーイ ~残虐人形遊戯~のさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

ザ・ボーイ ~残虐人形遊戯~(2019年製作の映画)
3.2
人形のブラームス君が再登場する続編ホラー映画
【CATV/ムービープラス/オンデマンド配信視聴/シネスコサイズ】

「ザ・ボーイ 人形少年の館」の続編映画である。登場人物は人形のブラームス君以外は一新されている。ただ、「10のルール」の意味など前作を観ていた方がより楽しめると思う。
前作はベビーシッターが人形のお世話をする驚愕ストーリーに、ラストの予想もしていなかった大どんでん返しがあり、ある程度の面白さがあった。

本作は幸せな家族の自宅に強盗が押し入った事によるトラウマが原因で、心的障害を受ける事になった妻と息子の恐怖体験物語だ。特に息子は口がきけなくなってしまう。その家族は事件をきっかけに引っ越すことになるが、引っ越し先で土に埋もれた陶器製の古い人形を息子が見つけるところから恐怖のテープが切られる。ブラームス君の再登場だ!

本作は前作とは異なり、息子とブラームス君人形の秘めた繋がりにより両親が翻弄され、周囲で恐怖現象が多発して行く王道ストーリー。ホラー映画あるあるの、突然の大音量によるコケ脅かしもある。ただ、人形の座っている位置が変わったり、突然消えたりの恐怖演出とその影響下での現象が淡々と展開するだけなのでそんなに怖くはない。そして、前作の様な物語の根底から覆されるような仕掛けもないのは残念であった。

あと、息子役の少年が美少年で演技が上手いのには驚いた。