さき姐

シークレット・エスケープ パリへの逃避行のさき姐のレビュー・感想・評価

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旦那も子どももいないけどイヤってくらいヒロインの気持ちがわかってしまうから怖い怖い。
   
子どもを育児放棄した末死なせてしまった事件があった。それをはじめてニュースで聞いたときすごく怖かった。それは愛しいはずの我が子をないがしろにしたその母親が理解できなかったからではなく、むしろ逆で、その母親の気持ちがすごく解ってしまったから。そして自分もかわいい息子に同じことをしてしまうんじゃないか、と思ったから。
   
中学校の家庭科の先生が言っていたことです。
息子さんについて「めっちゃかわいい」を連発していた先生ですが、その人ですらそうなのです。

毎日の生活が子ども中心にまわり、世界は自宅とスーパーと近所の公園だけ。
夫の愛ももはや圧力。
ユーロスターがあればそりゃあ逃げたくなる。
ここで子どもを愛していないのか、という質問は愚問。
無責任?知ってる。わかってる。そんなの言われなくたって十分わかってるから。

と子どももいないくせに勝手にガチ共感してひとり沈んだ気持ちになったのでした。
さき姐

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