大阪アジアン映画祭⑥
フィリピン

とにかく題名のインパクト大！

視床下部って、、脳のとっても大事なとこ？何か意味深 笑。

学生からオッさんまで、孤独を抱えた4人の男たちが、それぞれの妄想の中で、理想の女=アイリーンを生み出す？？？

フィリピン=アイリーンって、あの映画を思い出し吹き出す(^^;;

それぞれの男達の願望をよくもここまで具体的に！って思ったら、なんと監督は女性だった^^;

おそれいりました！

大阪アジアン映画祭２本目はフィリピン。

マニラの下町をいつも同じ制服を着て歩くアイリーンと男4人の群像劇。
天真爛漫な彼女とロマンチックな恋愛をしたい古着店の店員、蠱惑的な彼女に性的欲求を満たしてほしい男やもめの電気店店主、機知的な会話ができる彼女から刺激が欲しい学生、孤独を埋めてくれる彼女に救われたい無言の犯罪者。

４つの顔を持つひとりのアイリーンが存在するのか、全く違う４人のアイリーンが存在するのか、それぞれにとっての理想をアイリーンという女に勝手にかぶせて作りあげているだけなのか、判然としないけれど、欲の脳と呼ばれる視床下部（Hypothalamus）をタイトルに盛りこんでいることがヒントになっているようだ。

男の感情（脳内で起こっていること）に寄り添っているふりをして実はバカにしているように見えなくもないけど、エンディングに徳永英明の「最後の言い訳」（タガログ語カバー）を使っているのは、バカだなあと言いつつそんな男たちを愛おしんでいるようにも見える。
そういう意味でも監督が女性っていうのはなんとなく腑に落ちた。
逆に男性だったらものすごく反発心が起きてたかもしれない。

古着屋店員を演じたNicco Manaloという俳優さんがかわいかった！同じ店で働く同郷の友だちとのやりとりも良かったなー。
この古着屋さん、女物メインなのに店員はみな男で、しかも２階は家具屋っていう謎なスタイルだったけど、マニラではこういうのは普通なのかな。

• #大阪アジアン映画祭2019