艶っぽいモノクロメインだけど、ところどころカラー、紫や青の場面に変わり、その美しさに目を奪われる。
幻想的な映像がとんでもなく刺激的。
モノクロでの光る海に揺れる船、ジュエリーで輝くドクロ、白い羽が舞い散る海辺、青紫の海岸。
不道徳な退廃、暴力や虐待への憧れ、物語はアクが強い…
監督独特の美意識高い作品。
謎めいたストーリーだけど、その映像と世界観に圧倒されてしまう。
ラストショットからエンドロールへ変わるとこもキメキメでむちゃくちゃカッコよい。
金持ちの良家の子息たち5人。
それまで数多の反社会的な暴力や嘘を嬉々として行う悪童たちだったが、ついに親は反省を促すために子供達を更生の旅に出すことに。
引き受けた船長は2ヶ月の航海の旅へ少年たちを連れ出す。
少年たちを待っていたのは、首に縄をかけられた奴隷のような船上生活。
やがて奇妙な無人島にたどり着く。
その島は奇妙な生物だらけ。
突起した枝から白濁の汁が出る木、
吸い付き噛みつく草。
すごく性的な連想をさせる島。
彼らは麻薬のような島に魅せられていく。
やがて彼らは変わりゆく性を目にすることになる。
少年期から女性が演じてるらしいんだけど、少年期では少年にしか見えないし、女性に変化してからはほんとに女性の顔にしか見えない。
