暖簾に腕押し

私、オルガ・ヘプナロヴァーの暖簾に腕押しのレビュー・感想・評価

3.8
チェコの死刑囚、オルガを追った実話ベースの映画。

オルガを演じた俳優さんの演技がすごい。特に眼力が凄くて引き込まれる。

事件について、オルガに同情は出来ず。
多かれ少なかれ社会や周囲に恨みを持つ機会なんて誰にでもあって、引金が引かれるきっかけなんて、それこそ他人には理解できないっていう風に解釈した。

物語を通して、厳しい見方をすると母親の言った「自殺には勇気がいる。お前にはできない」みたいなセリフがオルガを表す全てって感じ。

1973年の話だけど現代に置き換えても十分考えさせられる硬派な作品です。