おどろきの白鳥

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのおどろきの白鳥のレビュー・感想・評価

4.4
こえーーーー!
史実をなぞったノンフィクションが原作なのに、しっかりスコセッシ映画になってました。

あっという間の3時間26分、一瞬たりとも見逃せない緊張感。
誰一人としてまともな白人が出てこない。
特にディカプリオの演じる主人公の、その場任せ他人任せな薄っぺらい人間の、底の浅い人間のクズっぷりがもう、まさに快演で怪演。

さらに、デニーロの演じる街の王(キング)が、発するセリフ全てが人を操るための言葉という恐ろしさ。

白人たち街ぐるみの犯罪と、FBIの前身である連邦捜査官たちの(フーバー長官の出世と名誉と虚栄心からの指示による)主犯格の追い込みとが相まり。
「君のためだから」って言葉を発する奴は絶対に信用できないということを再認識させられます。