マーティン・スコセッシ×レオナルド・ディカプリオの6作目のタッグとなる本作は、アメリカの歴史に暗い影を落とす実際の事件をもとにしたサスペンス超大作。
アメリカ合衆国史における最も恥ずべき側面のひとつ、先住民迫害をあぶり出す。ネイティヴ・アメリカンのオセージ族の人々が多数犠牲となった事件を何としても語らねばならないというスコセッシおよび、この企画を彼に持ちこんだ主演のレオナルド・ディカプリオの、強靭な意志が本作にはみなぎる。
リリー・グラッドストーンは作品に対する貢献、今後の活躍が期待されるという意味でも、この映画でおそらく最も注目すべき俳優。
スコセッシとの最後のコラボレーションとなった、ロビー・ロバートソンの音楽の使われ方も独特で耳に残る。