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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのhzkcのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

名作だと思う。派手なアクションもストーリーの起伏も無いのに3時間半も飽きずに魅入ってしまったのは脚本も演出も演技も全てがとても上手いんだと思う。

表ではオーセージ族の信頼を築いているけど裏の顔が怖すぎる誰よりも悪いデニーロ、本当に情けなくてしょうもなくて善悪の間で揺れ動くディカプリオ、沈黙の中に強い怒りを感じさせる奥さん、この3人の演技の迫力が凄かった。。。普段映画を見ていてこの人の演技力凄い!ってあまりならないけど、この3人には圧倒させられました。

これが本当にあった物語と言うのがビックリだし、ラストシーンではミュージカル?みたいにこの話が語られていたけど、結局それも「ひとつのお涙頂戴物語」みたいな感じで語り継がれてしまい、白人に良い風に消化されてしまってるんだなー(タバコのラッキーストライクが協賛してるっぽかったし)って思って、胸糞悪すぎました。。

あと映画の中で嵐が来たシーンの時、奥さんが「嵐が来た時はじっとしていなさい。嵐には勝てないからインディアンはそうする」みたいな事を言っていて、ディカプリオがじっとできずにソワソワと動くところがあったのだけど、
エンドロールの時にも実は嵐の音が流れていて、その中でじっとせずに席を立って映画館出ていく人がチラホラいて、なんか凄く皮肉な感じだった(笑)

というかこのエンドロールもテーマソングとか流すんじゃなくて暗闇の中に自然の音が流れてたのがとても良かった、神秘的というか抗えない強さを感じたー、、、
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