かさま

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのかさまのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

疲れた状態で見たけど3時間半まったく辛くなかった。
元となった本から主人公を変えているそうだが、入植者である白人が先住民を搾取するところに重点が置かれるのは脚色として良いと思った。私に知識がないために「無能力者」「割り当て」などの言葉が一度聞いただけではよく分からなかった。描写が積み重ねられるにつれ推測はできたが、パンフを出して解説など載せてもらえると良かったなと思う。
アーネストの、自分の置かれた状況、自分が犯している行為、眼の前にあるものを認識してはいるがどうも深くは考えられていなさそうな人物像は主人公の一人として絶妙だった。移住してきておじと対面した時点からもうヘイルに気圧されているのがありありと分かるが、最後にはヘイルとは決別できたものの何がモリーのためになるのか何がモリーと夫婦でいるために必要な言葉なのかまでには考えが至らなかった。
オセージ族についても、ただの殺人の契機というような描き方ではなかったが、オセージ族側の主役格の人がもう少しいても良かったのではと思う。ただでさえ3時間半あるのに無茶な要求だろうが…。
かさま

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