レビューを拝見していると作品内容よりも約3時間30分という長さに不満が多いようですが、私は約3時間半全く長く感じず集中して観ることができた
逆にどこも削るシーンもなし、下手にカットしないでこの長さでよかったと思っているくらいです
20世紀前半のアメリカ、オクラホマ
オセージ族は油田を当て、一族が富豪生活
その地では逆に白人が労働階級クラスで働いているという状態
ディカプリオ演じるアーネストは根は優しく、本当は良いところもある人間なんだろうと思う
しかし、自分軸が全くなく、運悪くデ・ニーロ演じる叔父にどっぷり悪への道へ洗脳されてしまう
そもそも、自分をキングと呼ばせてるあたりで頭おかしいと思う
ディカプリオは人間の脆さ、愚かさ、弱さをとても良く演じていたと思う
ロバート・デ・ニーロは言うまでもない
また、モリー役のリリー・グラッドストーンも然り
何度でも言わせてもらうが、本年度アカデミー主演女優賞はリリー・グラッドストーンが受賞するべきだと当初から思っていたし、本作を鑑賞後、その気持ちはますます強くなった
今回の彼女の演技は本当にすごい
観ればわかる
『インディアンの命は犬の命よりも軽い』
というセリフが衝撃すぎて頭から離れません
私はスコセッシ監督の言う通り、世界中で大人気のあの映画シリーズよりも本作のような作品の方が比べ物にならないくらい観る価値があると思います