TOT

轢き殺された羊のTOTのレビュー・感想・評価

轢き殺された羊(2018年製作の映画)
3.6
‪男と男ときどき女と羊が乾きながら艶めくノワール。
同じ名を持つ2人の男は出会い、轢き殺された羊が媒介となって、他方の中に自分を見る。
片割れの夢かうつつか、砂埃と陰影の中で贖罪と復讐は完了し、自我は溶け合う。
そこかしこにカーウァイ色。
グラサンのこだわりに、これはカーウァイの化身なのでは?もうひとりはツェペンなのでは?!って勝手に盛り上がる。
荒野を精緻な構図で捉えるスタンダードサイズの美しさ。
野ざらしのユーモア。
エンドロールの無常観溢れる謎ソング。
字幕は市山さん。
面白かったです。‬
TOT

TOT