ろく

BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-のろくのレビュー・感想・評価

BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-(2019年製作の映画)
1.0
僕は本当に「映画」を見ていたのだろうか。いや別に高尚なものを期待していたのではない。だいたい極道が性転換してアイドルになるなんて荒唐無稽、くだらない。でもその「くだらない」がたまらなく面白いはず…そう思って見るんだが、見事にこんな何にも残らない映画があるだろうか。こんなくだらない題材だって鈴木則文だったら無茶苦茶にやったはずだ。矢口史明ならもっと細かいところまで注意を払い僕らを泣かせたはずだ。大根仁だったらアイドルのシーンをもっと魅力的に見せたはずだ。井口昇なら吐いたりするシーンをもっとひどい感じでかいたはずだ。でもでもでも。いや見事なくらいこの映画は何も残らないんだよ。誰得なんだ。岩城や小沢はなぜこんな映画にでてしまったんだ。東映△マークが泣く。殺陣のシーンは全くこころが踊らず(というか殺陣なのに見せ所まるでなし。これはただ高校生の体育祭を見てるに過ぎない)、実は男っていうシチュエーションコメディではセリフの吟味がなくまったく楽しくない。やめよう、こんなにコメディを見たのに「悲しい」のは初めてだ。
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