ジョン

幸せへのまわり道のジョンのレビュー・感想・評価

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)
4.2
感想としては第一に、いやあ、やっぱしトム・ハンクスは凄い役者だ、というのが来る。柔和な表情、しっとり温かい声、人間としての深みが演技に完全に還元されている。ベストアクトと言っても過言ではないのかもしれない。
主演のマシュー・リスさんの表情の変化にもグッとくるし、クリス・クーパー!この人も本当に素晴らしい役者だ。

あの無音のシーンの切れ味たるや。カフェにいた人たちだけでなく、観ている我々までもロジャースの魔法にかけられているよう。
モニターが消え、暗いスタジオの中に一人ピアノを弾くロジャースの姿で終わるラストも秀逸。余韻すっご...。

時々挟まれるミニチュアの町並みや昔の外国の教育番組風の映像がいいアクセントになってた。遊び心というのかな。こういうベタにいい映画にはそういうのが必要やと思う。
ジョン

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