叡福寺清子

サブリナ -人形の悪夢-の叡福寺清子のレビュー・感想・評価

サブリナ -人形の悪夢-(2018年製作の映画)
2.6
どうせならサブリナ人形の悪夢って開き直ったタイトルにすればよかったんじゃないかしら.こんばんわ三遊亭呼延灼です.

ララスさんは三度戦場に戻るのでございます.もっともアバンでわかるように,色々出張されておられるようですが.そのララスさん,いつのまにかテレパシーなんて能力を会得されておられます.前2作には無かった能力ですよね,これ?憶えておりません.その前2作とは関係性が薄い本作(いや,前作であれだけのことをしでかしたマイラさんなんだから少しは回想しようよ).それでもやはり,一応はシリーズでございますので,視聴されるに越した事はございません.そのほうが本作のポンコツぶりも明瞭になるってもんです.前作で娘を失ったマイラさんが,今度は御両親を失ったバニャちゃんを引き取るって相似形があったのに,それも全然活かしてないのはどう見てもポンコツでしょう.
後半になるほど人形の存在感が希薄になるのは,本シリーズのお約束なのでとやかく申しません.それでも一応は依代の役目を果たしたんですから,立派なもんです.ですが,悪霊の正体が実はバギアって悪展の子でしたってのはいただけません.人形が形代である限りは人の怨念が入り込まないと.
でもって,ラストバトルの肉弾戦もまぁお約束ではあるんだけど,バギアさんがナイフで襲ってくるのはどうなんだろう.流血少なかったのも残念です.本シリーズは笑けてくるくらいに,いろんな人が物理的に痛い目の合うのが肝なのに,そこが足りないのはポンコツだもんな,しょうがねぇわ.でも残念.
つまり総合的に見ても大団円には程遠いので新三部作ヨロシクってことです.

あと最後にご主人さんが逮捕されておられましたが,罪状はなんでしょうね.インドネシアには呪詛罪とかあるのかしら.