うわ、どうしような、すごく興奮しています。
スコアつけるのがすさまじくむずかしい。
行間読ませるめちゃくちゃ苦手なタイプでありまして、とりあえずズガンと受け取った解釈はすこぶる大好物ではあるんですが、とても誰かに理解してはもらえないんじゃないかとは思うし、ぶっちゃけ、萩原みのりじゃないと観続けられなかったんじゃないかとも思うので、手放しにはおすすめできない。
剥き出しのジャックナイフ。
劇中のみのりという人物を評するに、まさにそのひとことに尽きる。
その刃の名前はおそらく正義か、それに類するなにかではあるはずなのですよね。
劇中において、みのりの言動は、実のところ徹頭徹尾正しい。
なのに相容れないどころか、あまつさえ、客観的には他者もしくは自分自身を傷つける某かに成り果ててしまったりもする。どんどんどんどん世界から乖離してゆく。
間違っているのは、みのりの正義か、この世界か。という切実なまでの問題提起。
執拗に定点カメラでもって繰り広げられる会話劇に、最初はいったいナニを観せられてるんだろう、と不安になるのですけれど、じわりじわりとキいてくる。
萩原みのりが。相変わらず圧巻でした。
よくぞこういう役にあてがってくれた、しかも役名と役者名同じなんだ、とおもたのですが、エンドロール観てびっくり。もしかして全員役名と役者名同じだったりしましたか。
今さらながらつい最近、萩原みのりが引退していることを知りました。地味にショックかとおもたのですが、ひしひしと衝撃が押し寄せて参りました。
なんでだ。あまりにもったいなさすぎる。堀北真希以来の衝撃なんですけど。