DJあおやま

お嬢ちゃんのDJあおやまのレビュー・感想・評価

お嬢ちゃん(2018年製作の映画)
3.9
生きていく上で他人と関わらないわけにはいかないのだが、いかんせん世の中にはくだらない奴らばかり。世の不条理さ、不潔さに反吐が出るほど嫌気がさすのだが、まあそれはそれとしてなんとなく折り合いをつけて生きている。そんな世の中で、くだらないことや人に真っ向から反発する主人公の若さが、痛々しくも眩しかった。
長回しのカットが多く、ほとんどストーリーのない雑談がメイン。その決して交わることのない人生のシークエンスがたまらなく良かった。なかでも、ブスと美人の損得を語る非モテ3人組がたまらなく愛おしい。
そんな希望も絶望もない映画のなかで、桜まゆみさんが清涼剤でした。思えば『愛しのアイリーン』でも心を奪われたのだが、あまりにナチュラルなユーモラスな演技にまたも心を奪われた。
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