せっ

キングスマン:ファースト・エージェントのせっのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ステイツメントをロックで。

第一次世界大戦を終わらせるべく、英国貴族のオックスフォードが裏で暗躍するキングスマン誕生譚。

時代も違うので前2作のグロと下品さとイケイケ洋楽ではなく、歴史上の出来事とクラシックと上品さを兼ね備えた内容でこれはこれで最高。ただ、前作見て何も考えなくて良いやつと思って油断してると歴史の話が出てくるからお気を付けて。

父息子関係も、前作の手のかかるヤンチャエグジーを手懐けるハリーの関係とは正反対に、オックスフォードが大事に大事に育てているお坊っちゃんコンラッド。そりゃこんなに綺麗な息子可愛くて仕方ないよね。私も可愛すぎて終始頭抱えてたし、死んじゃったの信じられないから、あの後ステイツメントの人たちが頭をビニールで覆うやつで助けてくれたりしない?(笑)ねえ!(笑)

アクションはやっぱり魔術師との戦いのところが良くて、あれ完全にバレエだったし魔術師の身体能力と身のこなしが綺麗すぎて最高だった。この魔術師との戦いで音楽が盛大に鳴って華やかだったのに対して、逆に戦争の前線のシーンでは無音・暗い・理不尽でそこも上手くできてたと思う。ただ、『1987 命をかけた伝令』すぎて私は今何を見に来てるんだ?ってなってしまった。本当に伝令届けてたし。

あとは、崖のシーン次から次にオックスフォードに災難が降りかかるのも面白かったんだけど、山羊がなぜあの狭間にハマったのかそもそもなんで崖から落ちちゃってるのが数匹もいるのかそこの一部始終も見たかった(笑)

腹立つと「ステイツメントロックで!」って言う、国力だけで事実上何の役にも立ってなさそうなアメリカの大統領も良かったね。
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