おーもり

キングスマン:ファースト・エージェントのおーもりのレビュー・感想・評価

3.3
ペース配分がおかしいのよ。この映画。
長い状況説明と、馬鹿みたいな形の崖がでできて、一番キャラ立ちしているラスプーチンとの対峙が中盤にあり、1917がカットインし、SASUKEを経て、パッとしない黒幕との戦い。
序盤は徐行運転で、急加速でぶっ飛び、後は慣性だけで滑空していくような変な感じ。

ラスプチ邸での色仕掛け作戦バトンタッチからの、その後のオックスフォード卿の喘ぎシーンには何を見せられてんねんと笑った。
紳士がパンイチでバレリーナと戦う勢いも曲も良かった。

キングスマンはなんか若者に華を持たせない流れが続いていてちょっと残念。
まさかの展開で全然予想はつかなかったが、ゴールデンサークルに続いてオジさん現役退かず頑張りまっせって展開だ。
逆に、辛い現場には若者を矢面に立たせたくないというオックスフォード卿と同じ親心なのだろうか。

なんかイギリスさえ良ければ全てよし!!的な吹っ切れ感がすごい。流石イギリス。
歴史の裏には、こんな馬鹿な各国TOPとそれを操る影の結社が・・・ってな皮肉ウォッチメンみたいな作り。
作られたのがコロナ前で結構経っているから、倫理観とか感覚が合っていない部分もある様な感じ。
キングスマンに倫理感とか元々無いが?と言われるとまぁその通りなんだけど、正しく無いものだからギッタギタにぶっ潰してOK♪って感じの考えだったよね。

あと勝手にキングスマンの歴史ってもっと中世から続く古いもんだと思っていた。
円卓騎士ファン若者の想いに集いし100年くらいの組織だったのね。
マーリンを襲名した者はセーターを着なくてはならないという規律もここからできたんすね。

エンドロール後のおまけ、別にヒトラー見たくて待っていた訳では無いんですけど?エグジーとハリーを待っていたんですが!?
キングスマン3に繋がる布石になったかなぁ?やる意味あったんだろうか?とう残尿感が残念。