狭須があこ

キングスマン:ファースト・エージェントの狭須があこのレビュー・感想・評価

4.2
「前2作と全然違うつもりで見に行った方がいいよ」という前評判をなんとなく聞きつつも、見に来ました

まぁ~確かに前2作のぶっ飛びバカ映画感は一切なかったけど、ポッと出のレイフファインズの色気がコリンファースに全然引けを取ってなくてビックリした。
な、なんだ…この愛しいおっさんは…

この既存キャラが絶対出ない回でいつものキングスマンやってたら、もっと評判悪いと思うな。だってみんな、コリンファースが好きなんだもん。
私らがキングスマンとしてドンパチやってほしいのはハリーとエグジーなので、他の奴で今更あれをやって、満足できるわけがない

だからこの話の広げ方は賢いなぁ~と思った。
ハリーは成り立ちを説明されてないおっさんなので、ポッと出の人が丁寧に成り立ちをやっても「コリンのがよかった」とか言われないんだ。
だって初めてなんだもん。

机の上でバレエを踊る、華麗でふざけた戦闘をさせたかと思えば、震える若者の手を容赦なく血で汚させる
チャンバラをそんなカメラワークで撮る人、いないよ?マシューボーンだねぇ。

ただ、出てきた瞬間にコイツがオチっぽいなというのはわかってしまったので最後「うん…」で終わってしまった。あそこで何も思わなかった人もラスト「うん…?」で終わるのでは
まぁキングスマンてラスボスは毎回あっさり終わるし…いいか…。

キングスマンのいいところ。
一度面白かった内容と、同じ立ち位置の続編を作らないところ。「マイ・フェア・レディ」、「007」、そして「ローグ・ワン」。

これでおわりはないよねぇ。
シリーズの土台が広がる、いい過去編でした。
レイフファインズ、いいぞ…。
狭須があこ

狭須があこ