ラストのセリフがずっしりと心に残る。SF大作のイメージが強いノーランだが初期には古典的な手法も極めているのだなあ。緻密なストーリーで練られており、ノーランが大切にする没入感が冴え渡っている。アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムズ、アカデミー主演女優賞俳優のヒラリー・アン・スワンク、気迫感あふれる演技が素晴らしく、それぞれに感情移入してしまいまるで自分がインソムニア（不眠症）になったような錯覚さえ覚えた。個人的にはヒッチコックを意識した作品だと感じた。他のノーラン作品に並ぶ見応えあり。過小評価されている作品では。
