旅するランナー

ザ・ピーナッツバター・ファルコンの旅するランナーのレビュー・感想・評価

4.1
【ハッピーをサラッとおすそ分け】

運からスルッと見放された漁師(シャイア・ラブーフ)。
施設からヌルッと脱走したダウン症の青年(ザック・ゴッツァーゲン)。
その施設の看護師のスラッとしたお姉さん(ダコタ・ジョンソン)。
3人による夢をかなえるための冒険の旅がユルっと始まる。

善玉か悪玉か。
羊か狼か。
彼らは、失われつつある、心に善良なるものをきキラッと宿した迷える子羊。
過去のオオカミどもをスパッと葬り去るんだ。

この作品がピカッと素敵なのは、ザック・ゴッツァーゲンの「映画スターになりたい!」という熱い思いを受け、製作されることになったところです。
そのため、障がい者目線で、良きにつけ悪しきにつけ描かれています。
プロレスラーになる夢を追いかける青年を演じる、ザック自身の夢もガシっと叶ったわけです。

ラストに待っている奇跡。
シレッと恋愛しちゃってる若い二人。
マルッとハッピーエンドな締めくくり。
ウルッとしながらニコッとなります。