こまち

ザ・ピーナッツバター・ファルコンのこまちのレビュー・感想・評価

3.9
施設を脱走したダウン症の青年ザックと、兄を亡くし自暴自棄になった漁師のタイラーが、お互い探していたものを見つけたように意気投合して旅をする。

ザックの、友達は自分で選べる家族、とか真っ直ぐな言葉が印象的だった。

最初の老人養護施設でも利用者の人たちと仲良く楽しそうに暮らしてはいたのはよかった。
しかし、脱走したザックを見つけた後、エレノアが電話で「そこは薬物依存症者や売春婦が入る施設で、ザックのためではない」と言っていて、別の施設の人はザックの度重なる脱走から危険人物扱いして、とにかく施設に入れようとしている様子。なぜ脱走したがるのかは考えもしていない。支援する側も大変だとは思うけど、現実を見せられたようなシーンだった。

ザックの憧れのレスラーが、憧れそのものの熱く人情ある人物でほっこりした。
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