おしお

特捜部Q カルテ番号64のおしおのレビュー・感想・評価

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)
3.8
特捜部Qの刑事カールと相棒アサドの未解決事件探求ドラマ4作目。
今作で一旦2人の話は終了(っぽい)。
北欧らしい陰鬱さが残るミステリー&サスペンス。

とあるアパートで3体のミイラが発見される。壁の奥にあった部屋でテーブルを囲むように配置された3体のミイラ、なんと性器を切り取られホルマリン漬けにされている。
このミイラは一体誰なのか?特捜部Qが探っていくと、50年程前にあったスプロー島に存在していた女子収容所で行われていた非人道的な行いが明るみになりーー

3作目の犯人もなかなかに猟奇的&サイコパスだったけど、今作はもはやサイコパスどころで収まらない程の優生思想をもったクソ野郎たち😇ここに来て最悪すぎるとんでもない胸糞案件なんですけど…… これが史実を元にしてるっていうんだからもうなに、、なんなの、、

カールとアサドの話も今作で一旦終わりになるわけですが、あれだけ偏屈だったカールも絆されたのか…… 特捜部Qも良い具合に収まって良かったじゃないですかってなるラスト🥲良いバディものだった……
内容が激重すぎるのに、皮肉なことに作品としては今作が一番面白いっていう……

シリーズ通して全然ハッピーになれるわけもなく、これが北欧ミステリーか…っていう。こういう暗くて重い雰囲気の漂った作品は嫌いじゃない。
英米系のクリミナル作品ではあまりみることのない重さでシリーズ通して楽しめました🙃(作を重ねる毎にシリアス度は増してる)
おしお

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