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出国 造られた工作員のnagipeiのレビュー・感想・評価

出国 造られた工作員(2018年製作の映画)
5.0
呉吉男オ・ギルナム
申淑子シン・スクチャ

耀徳(ヨドク)強制収容所

最後の母娘3人の写真は実際のものに似せている。映画さながらの美しい母娘。
妻は強制収容所で亡くなったとの北朝鮮からの回答があるそう

傑作力作揃いの南北物の韓国映画の中では、どうにも全体に深みを感じないものとしてオペレーションクロマイトがあったけど、これにもそれを感じた。
しかしおかげで史実を調べるきっかけになった。
上記はそのメモ。
激動の時代の中での選択により人生が翻弄され、妻子と引き裂かれた男という、かなり脚色してるけど、韓国民主化運動の中での光と影でいう影の話。
旧西ドイツとかアメリカCIAとか出てくるけどようは南北分断による南北間での対立に思い、またひとつ隣国の悲哀を知る。

そしていつも思う、日本はどうなの?
映画においても、これは低評価ではあるけど、こういった世界、社会の構造に切り込んだ作品はまずないように思う
あってもメジャーに上がってこない
だから韓国映画にそれを探してしまうのだ、私は
そしてもしや、日本は真の民主化も先進化も実はまだ成されてないのではないかと、考えさせられたり…
とはいえこの作品、韓国でも上映限られてたそうなので、観られる日本で有難いですが