CharlieZG

ソウル・キッチンのCharlieZGのレビュー・感想・評価

ソウル・キッチン(2009年製作の映画)
3.0
のっけからクール&ザ ・ギャング〜クィンシー・ジョーンズをかましてくれて、携帯の着メロもロジャー“I want to be your man ”だし、ご機嫌なソウルミュージックでアゲてくれる。
舞台はシカゴ?LA?それともカンザスシティ?デトロイト?・・・
アメリカとばかり思ったら
何と!ハンブルク!ドイツかよぉ!
冷食を調理するだけのいいかげんな大衆食堂から始まるコメディ。


店を切り盛りするジノスはひょんな事から凄腕アル中シェフのシェインと知り合い成り行きで雇い入れる事に・・・
ところがいいかげんな店にはいいかげんな客しか来ず、シェインの一流料理は口に合わずいっぺんに客離れ。

店の土地を狙う旧友ノイマン、衛生局の指導、税金滞納、問題山積みで金はなし。

ところが、
スタッフでバンドマンのルッツは閑古鳥の店を使ってライブを行い集まった観客達が口々に腹減ったとシェインのメニューをオーダー、ここから口コミとフライヤーの宣伝で繁盛店に持ち直すのだが・・・

女にうつつを抜かし店の経営も身が入らず、元々冷食で適当にやってた男が全てを失って初めて気付く本当に大切なもの。
意外なラストも良く、面白かった。
こんなにアメリカを意識したドイツ映画って他にあるのかな?

とにかく!
前述のアメリカンソウルミュージック、R&Bの他、地中海沿岸のポップス、トラディショナルなど、バラエティに富み音楽が良い!
AppleMusic、Spotifyでもサントラが聴けるのも嬉しい!

ファティ・アキン監督作は今作が初見、36歳にして三大映画祭の受賞実績を持つ実力者らしくその他作品「愛より強く」「そして、私たちは愛に帰る」「女は二度と決断する」なども観てみたい。


監督 ファティ・アキン

キャスト
アダム・ボウスドウコス
モーリッツ・ブライブトロイ
ビロル・ユーネル
ウド・キア
アンナ・ベデルケ
フェリーネ・ロッガン
CharlieZG

CharlieZG