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マリア・スクウォドフスカ=キュリーの作品紹介

マリア・スクウォドフスカ=キュリーのあらすじ

女性初のノーベル賞に輝いた“キュリー夫人”の波瀾万丈の人生を映画化。男性優位の風潮が根強い20世紀初頭のフランスを舞台に、最愛の夫を事故で失い2人の幼い娘を育てながら、再び栄冠をつかむ一人の科学者に迫る。キュリー役を演じたカロリナ・グルシュカは第20回ポーランド映画賞の主演女優賞にノミネートされた。

マリア・スクウォドフスカ=キュリーの監督

マリー・ノエレ

原題
Maria Skłodowska-Curie/Marie Curie: The Courage of Knowledge
製作年
2016年
製作国
ポーランド
上映時間
96分

『マリア・スクウォドフスカ=キュリー』に投稿された感想・評価

がく
2.5
史上初の二度のノーベル賞を受賞したポーランド人女性の私生活とアカデミーの場での苦悩を描いたドラマ作品。

冒頭からカットの切替が激しく駆け足で、視点も定まらず没入効果がまるでありません。中盤になると描きたかったシーンが丹念に流され始めたので、作品時間の圧縮のあおりを受けた編集だったのが分かる苦しい前半です。

途中、我が目を疑ったのですが、おもむろにキュリー夫人がキュウリを貪り食べるシーンが現れて意識が持っていかれます。日本向けのサービスシーンなのかと、折角集中し出していたところに混乱が生じます。

アインシュタインとの交流シーンが個人的には見所でした。

共同研究者でもあった夫の死後、女性であることを理由に抵抗を受ける研究生活と私生活における誹謗に立ち向かい、再び栄誉を掴み取るまでの苦難は、現代に通じています。
@ポーランド映画祭2018(「ポーランドの女性監督たち」という特集)@東京都写真美術館ホール

 あの〝キュリー夫人〟の伝記的映画で女性監督の作品となれば、見に行かないわけにいかない。次女の誕生と夫ピエールと共に女性初のノーベル賞(物理学賞)受賞という時代から始まり、8年後に2度目のノーベル賞(化学賞)を受賞するまでを描く。
 カメラフレームといい、色調といい、静謐で端正な画面は映画製作者たちのマリア・スクウォドフスカ=キュリーへの敬愛の為せる業か、と思いながら見ていたが、このタッチが後半の思いがけないストーリー展開に活きてくる。

 栄誉よりも実験・研究の方がはるかに大事だったキュリー夫妻にとって、お互いの存在もまたかけがえのないものだった。が、ほどなくしてピエールは不幸な事故で亡くなる。悲嘆に暮れるマリアの支えとなったのもまた研究だったのだが、やがてマリアと夫妻の教え子で研究仲間のポール・ランジュバンとの〝不倫騒動〟が起き、事態はランジュバンがスキャンダルを書き立てた記者に決闘を挑むにまで至る。結果的に相手方が「フランス随一の頭脳を持つ人間を撃つわけにはいかない」と銃口を下ろし、事なきを得たのだが(これはポーランドではよく知られた事実らしいのだけれど、子ども時代に偉人伝の一冊として『キュリー夫人』を読んだだけの私は当然、全く知らなかった@_@;)。
 しかし、この恋愛においては、彼女がひとりの女性として、科学に抱いていたのと同様の純粋さで向き合っていたとわかるように、美しい品位を保って描かれている。主演女優のカロリナ・グルシュカは私たちがよく見る〝キュリー夫人〟の写真に比べていささか線が細いと見受けられるのだけれど、その分、ひとりの偉大な女性像が繊細に造型されることになった。

 実際、〝キュリー夫人〟は先駆的なフェミニストだった。映画でもピエールの跡を継いでソルボンヌ大学で初めての女性教授となって教壇に立つシーン、アカデミー会員の候補者となった際に彼女に加えられた陰険な攻撃、さらに2度目のノーベル賞について折からのランジュバンとのスキャンダルで授与を辞退するように促されるが、私生活と研究の成果は別であり、もし私生活を問題にしたら歴代のノーベル賞受賞者の男性たちの何人が残るのかと毅然と反論する場面など、彼女ならではの闘いが描かれている。

 黒いスカートに黒いコートという出で立ちでいつも急ぎ足で歩くほっそりとした女性の内に、いったいどれほどの情熱と知性と意志が秘められていたことか!