ポルりん

チプカのポルりんのレビュー・感想・評価

チプカ(2016年製作の映画)
2.9
※下ネタ多めの為、女性閲覧注意

女性のオナニーをコミカルかつ大胆に描いた作品。

私はこれまで約5年間、夫婦二人三脚でフリーランス(建築設計)として一緒に事業を営んできた。
好きな仕事をしているので特に不満はないのだが、サラリーマンとは比べ物にならないほど厳しく、幾度となく過労死ラインを超えた事がある(基本的に過渡期は余裕で過労死ラインを超えて仕事をしている)。
正直、妻と2人でやっていなかったらヤバかったと思うし、サラリーマン時代に会社でこの仕事量をこなしていたら恐らく過労死していただろう・・・。
まあ、それでもお客さんから仕事が来なくなる方が一番ヤバいのだが、それでもぶっ倒れる寸前になると3年前に中国で起きたある死亡事故の事を思い出してしまう。


今から約3年前、中国の北京市で、周辺機器を代理販売する企業に勤めていた54歳の男性が勤務中に倒れ、その後に死亡するという事故が起きた。
男性は病歴もなく健康であったが、2015年1月から5月まで、100日以上にわたって休みなく連続出勤していた。

遺族側は、


遺族側「男性が突然死したのは、過労のせいだ!!」


と会社に約100万元(約1,760万円)の賠償を求めて提訴した。
遺族側は証拠として、男性の中国版LINE「微信(WeChat)」アカウントに残された、仕事に関係するメッセージのやりとりを、29ページにわたる書面にして提出する。

ここまでだと会社側に非があり、普通に遺族側が勝訴しそうに思えるが、これに対し会社側は反撃を開始する。


会社側「勤務時間は午前9時から午後6時までで、正午は1時間半の休憩時間を設けている。勤務時間が8時間を超えることはなく、残業した記録も存在していない!!」


いやいやいやヾ(=д= ;)ォィォィ
幾ら勤務時間が8時間超える事なくても、100日連続で働いたら全然疲れ取れないだろうし、過労でぶっ倒れていてもおかしくないだろう(#`-_ゝ-)ピキピキ
てか、100日以上の勤務で完全にアウトだ(#-`д-)ビキビキ
そもそも、残業すら必要ない状態で定休日がないってどんな状態だよ(#゚Д゚)ゴルァ!!
従業員の事など微塵も考えておらず言い訳ばかりで責任逃れをする、日本の某ブラック会社を彷彿とする生ゴミの掃き溜めのような会社だ( ゚д゚)、ペッ


以降も生ゴミの掃き溜めの反撃は続くのだが、その内容は耳を疑うようなものであった。


生ゴミの掃き溜め「死亡当日、男性が勤務に必要なソフトフェアを開いた形跡はなく、成人サイトへアクセスしていた!!」



(; ・`д・´)ナ、ナンダッテー!! (`・д´・ ;)

い、いやそんな馬鹿な!!
くぅぅぅ~~~、おのれ・・・あくまで男性のせいにする気なのか・・・ヽ(`Д´)ノプンプン
ここまで来ると生ゴミすら尊く思える。
もうこいつらは生ゴミの掃き溜めじゃない・・・下痢の掃き溜めだ( ゚Д゚)<氏ね!


はらわたが煮えくり返るほど怒りを感じるが、下痢の掃き溜めは遺族側の意見を根底を覆す決定的な証拠を提出する。
その証拠とは、亡くなった男性が在籍していたオフィスに設置された監視カメラの映像であり、そこには目を疑うような衝撃的な映像が映っていた。

なんと、亡くなった男性がエロサイトを閲覧しながら左手で陰部を持ち、一心不乱に動かしている様子がはっきりと映し出されているというものだった。
つまり亡くなった男性は、仕事中にエロサイトを閲覧しながらオナニーをし、オナニー死をしたという事になる。
これには遺族側も有効な反論ができなかったようだ。

よくAVで、

AV女優「逝くときは一緒よ(*´Д`*)ハァハァ・・」

などと、喘ぐ時があるがまさか本当に逝ってしまう人がいるとは・・・。
一応遺族側も、


遺族側「オナニー一回しただけで死ぬような状況の時点で異常だろが( ゚Д゚)ヴォケ!!」

遺族側「100日も連続勤務したら異常行動(オナニー)の一つや二つおこしても不思議じゃねーよ( ゚Д゚)ドルァ!!」

遺族側「てか100日も休みなしなら職場でシコるしかねーじゃねーか ( ゚Д゚)イッテヨスィ」

遺族側「そもそも何でWEBにフィルターかけてねーんだ!」


などと反論できなくもないが、状況としてはかなり不利になったのではないだろうか・・・。
恐らく警備室では男性がオナニーをしている姿を見て笑われていたのだろう。

本来なら過労死を認定されてもおかしくないのに、最後にオナニーをしたために労働問題が薄まり、死因のオナニー死ばかりが目立ってしまう。
生きている時の最後の姿がイキ顔もしくはアヘ顔とは遺族も可哀想だ・・・。

このようにオナニーは己の肉棒しごく事により手軽に快楽を得る事が出来るが、一歩間違うと不幸をもたらしてしまう諸刃の剣である事が分かる。
実際、毎年のようにオナニーが原因で亡くなっている人がおり、全国では年間200~300人もの人がオナニーで亡くなっている。
そして私自身、大学の寮でマスターベーションをしている所を友達に目撃され、一時的に「マスター」という不名誉なあだ名で呼ばれる事となった。
また、集団オナニーを舎監に目撃され退寮一歩手前までいった事もある(詳しくは「徳川セックス禁止令 色情大名」のレビューにて)。

過度なオナニーはセイシに関わるので、日本政府は消費税増税、水道民営化、入国管理法改正、種子法廃止、インボイス方式導入とか狂った事をする前に、日本国民の特に男子に緊急にオナニー死を注意喚起しなきゃ駄目だろ!!

とまあ、非常に前置きが長くなってしまったが、このような命の危険性のあるオナニーをコミカルかつ大胆に描いた作品がこの「チプカ」である。
チプカとは英語で「PUSSY」つまり女性器の事である。
本作では女性がオナニーをしていると、女性器に魂が宿り自我に目覚め女性の肉体から分離する。
そして分離した女性器は女性のボディーガードになったり、はたまた冒険をしたりと実にユニークに描いている。
実際そんな事があったら発狂して精神崩壊すると思うが・・・。

一見すると馬鹿馬鹿しく中身のない作品のように見えるが、女性の強さや自立性、果てない探求心などしっかりとテーマ性のある作品となっている。

作画やアニメーションに関しては、シンプルであるものの、白、赤、黒、青のハイライトを上手く使い温かみのあるものとなっている。
また、ラストのオーガズムに関しては快楽だけではなくどこかしら安心感を感じさせるように描いている。
一応確認の為、妻にオーガズムを迎える時ってこんな感じなの??と聞いてはみたのだが・・・。

まあとりあえず、8分という短い時間ながらもユニークでありながら内容は濃く、割と考えさせられる作品であるので一度は観てみる事をお勧めする。
最後に、本作の大半は女性のオナニーであるが、全くエロくなく、歩行しただけで射精するレベルの猛者以外はヌケる事はないので、本作を鑑賞する前にズボンを下す必要はない。
ポルりん

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