ワイカ

トリプル・フロンティアのワイカのネタバレレビュー・内容・結末

トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

 ここでの評価はイマイチだけど、つくりはしっかりしているし、普通にハラハラできて普通に面白い映画でした。

 元米軍特殊部隊員5人が、コロンビアの麻薬王宅に押し入って大金を強奪するも、お金が重過ぎて運ぶ途中で危機に陥り、さあ大変、なお話。

 主役のオスカー・アイザックが民間軍事会社に勤めながらコロンビアの麻薬組織とドンパチする序盤から、なかなかの迫力。軍のかつての仲間たちが退役後は困窮してて、迷いながらも強奪に参加…というくだりも説得力があります。メンバー一人一人の背景もそれなりに掘り下げられているので、感情移入させられます。

 大金を強奪するところは意外とあっさり。麻薬王の手下たちが役立たず過ぎて誰でも奪えそう笑。でも描きたいのはこの後の苦境だから、これでいいのでしょう。そしてその後はかなり大変な展開でヒリヒリしまくりました。

 でもね、よく考えると、その肝心なところにツッコミどころが満載。ヘリが落ちて想定外に軽装でアンデス山脈を徒歩で数日かけて越えることになるのはいいんだけど、その間の水や食料はどうしたの?敵をガンガン撃ちまくってたけど、その弾薬はどこに持ってたの?迎えの船はあくまで請け負いでやってた人みたいだったけど、5日間も遅れて連絡ない相手をずっと待つ?

 …と、Netflixオリジナルらしい詰めの甘さが散見されるけど、キャスティングはよい(ベン・アフレックの途中退場はショック!)し、アンデス山脈周辺の風景は壮大だし、ストーリーの筋自体は悪くないので、見て損はないと思います。
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