ワイカ

任侠学園のワイカのネタバレレビュー・内容・結末

任侠学園(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

 これは好きかも。笑いのセンスがよく、何度か声を出して笑っちゃいました。

 「カタギには手を出さない」がモットーのヤクザ(自身は暴力団ではないと主張)組織が、ひょんなことから私立高校の理事(経営者)になり、教育を建て直しちゃうコメディ。

 クドカンとかに比べると、ところどころに脚本の甘さやツッコミどころはあるけれど、伏線回収や、親分が最後にしっかり強かさを見せる場面があって、比較的ちゃんとしてます。物語はベタですがテンポも良かったので、夜中に見始めたのについつい最後まで勢いで見ちゃいました。

 親分役の西田敏行が相変わらずの存在感と面白さ。この人以外にこの役できる人はいないってくらいハマってました。

 西島秀俊も珍しいヤクザ役をうまくこなしてました。この人、料理人からゲイから刑事からなんでも演じられてすごいです。今回はコメディな顔芸も披露しててちゃんと笑わせてくれました。

 そして何より演技が光ってたのは名バイプレイヤーの光石研。悪徳な社長になりきってて、他での優しくてどこかうだつの上がらないおじさんキャラとは別人のよう。表情だけで凄みを放っててすごいと思いました。

 生瀬和久がちょっと大人しくて無駄遣い感があったけど、全体的にキャスティングは良かったです。

 ドラマシリーズとか続編とかやってほしくなる作品でした。
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