菩薩

壊音 KAI-ONの菩薩のレビュー・感想・評価

壊音 KAI-ON(2002年製作の映画)
2.0
あまちゃん以前の大友良英とその周辺のミュージックビデオとして観るなら3点、ギャスパー・ノエらへんに触発された人間が撮りそうな実験映像として観るなら2点、映画として観るなら限りなく0点だが『致死量ドーリス』パクリ事件で名を馳せた原作者に敬意を表して1点としておく。そもそもメインの三人が「中学生」と言う設定ながら20代後半にしか見えない時点で本人に映画を撮る気などさらさらないと思われる、どうやらキャスト変更など色々トラブったらしいが。そんな三人がひたすらぷかぷか、ゆらゆらして、思春期故に壊滅的に揺すぶら、そして破壊的なラストを迎える。「壊れているのは俺か…はたまた世界か…」なんてのを映像化するとこうなるのだろうが、そもそも面白くもなんとも無い原作に手を出している時点で負け戦でしかない。セリフが無いので後は音楽と映像に乗れるかどうか、大友、益子、勝井、宇波、Sachiko M等々充実の布陣、そしてどうやら監督自身がベースで参加してるらしい。暇つぶしくらいにはなるが得るものは特に無い。
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