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国家が破産する日のjunのレビュー・感想・評価

国家が破産する日(2018年製作の映画)
4.8
OECDへの加盟で経済上の高成長を遂げたと思った矢先、アジア通貨危機の余波を食らって外貨が不足した韓国が、国家破産まであと7日間というタイムリミットの中で、最終的にIMFの管理下に置かれるまでに至った経緯を描いた作品

がっつり女性蔑視されてる韓国の中央銀行の通貨政策チーム長、最悪のタイミングで事業拡大を承諾した零細企業の経営者、めちゃくちゃ頭がキレる金融アナリストという国家機関の上層役職から経済上の最小単位の役職までいるキャラクター達を、上手く視点を切り替えて繋ぎ合わせてる

信用が不安定、あまり担保されてない状態での手形決済の脆弱さの説明とか政府がIMFから融資を受けるにあたって生じる弊害とか、あんまり詳しくない人でも理解できるように結構明快に解説しながら物語が進んでいくのでとても観やすいと思う

細かい話だけど、日付が変わるシーンの時にえぐい速さでウォン安が進むドルウォンレートとどんどん減ってく外貨準備高の数値のテロップ出してくるのも、観てる側に焦りを加速させてきてめっちゃいい

なんであんまレビュー高くないの???????
本当に秀作だと思う
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