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国家が破産する日のtdswordsworksのレビュー・感想・評価

国家が破産する日(2018年製作の映画)
3.4
韓国経済のその後の立ち直りを踏まえれば、財務局を悪代官のように描くのには違和感があった。彼らは当時の国民の命よりも、20年後の国際競争力を選んだ、というわけではなく、後者こそが彼らの責務なのだから。見方を変えればまったく異なる「正解」があるのが政策を扱うドラマの難しいところで、この映画もその限界までは打破できていない。

とはいえ金融危機をここまでわかりやすいエンターテインメントに仕上げられるのはほんとうにすごい。与えられた設定の中で役者陣はきらめきを見せている。特に「バーニング」のユ・アイン。浮きそうな役どころではあるがうまく硬軟使い分けてまとめていた。彼が夜の通りでひとり静かに笑う場面がいい。
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