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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールドのGTのレビュー・感想・評価

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 第一次世界大戦を巡るドキュメンタリー映画。当時を記録した映像に着色と音響を施し、そこに当時従軍していた兵士のインタビューを加えている。
 何百万人と死亡した第一次世界大戦。映像も証言も只管衝撃的だ。映像の知識は全くないのだが、着色の技術が凄まじく、あたかも映画であるかのような臨場感がある。そしてその分、戦場の過酷さもひしひしと伝わってくる。死体のアップが何度も登場するため、苦手な人は注意だ(無論これを自ら見るような人に、そんな注意は無用かもしれないが…)。「気づいたら隣の兵士の頭がぶっ飛ばされていた」「年端もいかぬ少年の兵士を殺した」「死体を集めて盾にした」といった衝撃的なエピソードが次々と登場し、「これが戦争か…」と暗澹たる思いにさせられる。「戦争は無益だ」。従軍当事者が述べる言葉の重みたるや(悲しいことに、その後にも戦争は続いていく)。
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