マサモリ

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールドのマサモリのレビュー・感想・評価

4.0
歴史的な事実や戦場の悲惨をことさら強調する作品ではなかった。今までの戦争ドキュメンタリーとは違ってた。
過去のフイルムと戦争に行った英国兵士の肉声インタビューで構成されている。
兵士を志願したきっかけから始まり、訓練、派遣、戦場、それから終戦、帰還後までと描かれる。
戦場の様子は、想像以上に悲惨だった。肉声だから生々しい。カラー化と音声を足したことで、臨場感が凄いのはあるけれど、体験者の語る内容の方が自分は魅かれた。

今の軍隊はまだ洗練されているのだろうけど、この頃の兵士の扱いは、想像以上に酷い。啓蒙の時代なんて理性を信じてたこの前の時代なんか完全に吹っ飛んでる。不衛生な食肉工場のベルトコンベアで運ばれる動物なみ。人間は本当に呆れるほど愚かだ。月並みなことしか言えてないけど。