救助が遅すぎる!こんなことあるの?!
最初からヘリ飛ばして来れば、こんなに時間かからないよね?
救助も絶望的な中で「お客様」を救うために命を落とした沢山の従業員たち。
自分たちだけなら逃げることも出来たのに。
自分も見つかるんじゃないかという気持ちで、ずっと息を殺すように観ていた。
エンタメ的な展開は全くなく、それぞれが必死に生きようとしていている姿が、リアルに目に焼き付いて、胸をえぐられるみたいだった。
観終わった後、やっと呼吸ができた気がする…。
テロリストは悪だと言ってしまえばそうだし、人を殺す時点で人の道を外れてるんだけど、この少年(青年)達は、洗脳とも言える憎しみの思想を植え付けられているから、彼らにとってこれは揺るぎない正義。
その正義が揺らぐ瞬間が何度か描かれていて、彼らもある意味被害者で、彼らを操るボスこそが悪なのだと思いながら観ていた。
私が知っているテロというのは、たいていこのパターンだ。
首謀者はいつだって安全な所にいる。
自分に都合のいい思想を植え付けた、大勢の「捨て駒」を使ってテロを起こすのだ。
今作を観て、見えない首謀者に、恐ろしいというよりも、憎いという感情が湧き上がって止まらなかった。
どうしたら争いは無くなるのだろう…
考えるだけ無駄なのかもしれないけど、そんな思いが頭の中をぐるぐるしている。