チダ

ホテル・ムンバイのチダのネタバレレビュー・内容・結末

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

2008年インドで起きた同時多発テロをベースにした映画

7月22日でもそうだったけど国を憂う気持ちや認められたい気持ちの歪んだ発現の果てなのかなと思うと堪らなくやりきれない気持ちになった
「みんながお前を愛しているよ」ってお父さんに言われた組織の一人が泣き崩れるところがもう もう…
最近見たばっかだから比較するけど7月22日はテロそのものは序盤で中盤終盤は生き残った「後」の話に割いてるからドキュメンタリー映画的な要素が強くて、ホテルムンバイはテロの「最中」を割いてたからスリラー映画的な要素が強めな印象

実話ベースということもあって息が詰まるような緊張感が2時間ずっとでしんどかった
アルジュンが惨劇の夜を越えてホテルから出た時の場違いなまでに美しい木漏れ日のシーンでやっと助かったんだって安堵に深いため息が出た
最後の料理長とアルジュンが言葉少なに抱き合うところ、家に帰り妻子と抱き合うところで胸がいっぱいになった

あとアルジュンがイギリス人の女性に自分の家族の写真を見せながら自分のターバンに込められた意味を静かに語るところで涙出た
そのあとに怪我した女性を手当てするために己の誇りであるターバン取るところでウッと息が詰まった 意味を知ってしまったからこそ、その行動の重さに胸を打たれる…
人は未知に恐怖を覚えるから遠ざけようとするけど理解してもらおうと言葉を砕くアルジュンの姿勢 美しいですね…
チダ

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