【あなたならどうする?】
2008年にムンバイで起きたテロ事件の映画化。実話ものの真面目さはあるものの、アクション映画としてしっかり魅せているところが好感持てます。
2015年のパリテロ事件も踏まえてなのか、事件の緊迫感が凄まじく、まるで我々も当事者かのように魅入ります。
本作が面白いのは、決してテロリストが対話不能なサイコパスではなく人間味あるように描かれていること。
エレベーターにあるピザを食い始めて、「おい、食ってみろよ、マジうめーぞ!」とふざけ気味にホテルを徘徊しているのだ。相手が人間だと分からせることで、逆に恐怖が引き立つ。そこに泣き叫ぶ赤ちゃん描写などが挟まるので、とてもこわい。
映画としての強みが活かされた作品でありました。