事実を下にしたフィクション。
テロを行う若者たち。貧しさ故に学が無く、簡単に洗脳され、利用され、散っていく。
そんな彼らによって散っていった少なからぬ命。
やるせなく思うし、負のループを止めることができないことに、ある種の無力感を抱いてしまう。
それでもなお生きて、個々がそのささやかな職責を全うする。その小さな積み重ねが、世界をほんの少しだけ前に進める。
ホテル・ムンバイの従業員たちは、多くの我々と同じ、名もなき普通の人々。彼らの行動は私たちの人生と同一線上にあり、共に世界を形作っていく戦友なのだ、と思う。