KeiRalph

ばるぼらのKeiRalphのレビュー・感想・評価

ばるぼら(2019年製作の映画)
3.4
手塚作品は人並みに読んでるつもりでしたが、本作は未読。なんでやねん!と悔やんでもしゃあない。いつ終わるかわからないので、観られるうちにみとこう。

…そういう訳で、良くも悪くも原作イメージを持たないまま見届けた訳ですが、やはりどーしても、このシーンやキャストは原作に忠実に再現してるんだろうな…などと余計な詮索してしまいますね。

色眼鏡でみてる訳では無いですが、いうても間違いなく30年以上は経ってる原作な訳で、各方面に気を遣った結果、こんな作品になりました、という感が否めない…手塚眞のオリジナリティを知る程あらゆる作品を見ている訳では無いので、偉そうに言える立場では無いですが。

二階堂ふみも、稲垣吾郎も、恐らく原作と寸分違わぬ結構な演技してると思いますが、映像の様式に囚われた結果、余韻も残らないというか…クリストファー・ドイルならではの説得力溢れるカメラワークは多分にありますが、それが余計半端感に作用してる印象でした。
個人的に好きな俳優、渋川清彦の活かし方もよく分からない、政治家のありがち展開も振り切ってない、等、伏線回収も取りこぼしが多かったです。

これで、改めて原作を読んだら、色々納得出来るのかな…ダーク手塚作品の映像化なら、「奇子」辺りでも良かったかな。
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