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Munchausen(原題)のネのネタバレレビュー・内容・結末

Munchausen(原題)(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

最愛の息子は大学進学に伴い1人暮らしをするため家を出ていく準備をしている。
大学ではアメフト部に所属し、成績優秀。弁論大会でも好成績を残し、彼女もできる。2人はそのまま結婚する。なんて順風満帆な素晴らしい人生!しかし母親である自分は事あるごとに息子の不在を感じてしまう。寂しい。

息子の人生に干渉できない人生なんて!
そんなの許せない!!!!

とここで振り出しに戻る。(つまり前半8分間の息子の人生は全て母親の妄想である)

なんとか引越しの日を先伸ばせないかと、母親はサンドイッチに毒薬(Feel Bad)を混ぜる。

日々具合が悪くなって行く息子にやりすぎたと気づき、薬(Feel Good)を与えたり看病するが、息子は死んでしまう。
嘆き悲しむ母親だが、そこにはどこか恍惚とした表情を隠しきれずにいる。

息子の人生は全て自分の支配下によって幕を閉じたのだという満足感を隠していないその表情に、ざらっと恐怖を感じる。

「誰かにとられるくらいなら あなたを殺していいですか」を地でいく作品。
アリ・アスター、平和な家族嫌いなんだな〜と思った。
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