サラミ山カルパス

C'est La Vie(原題)のサラミ山カルパスのネタバレレビュー・内容・結末

C'est La Vie(原題)(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原題は「人生なんてこんなものさ」や「仕方ない」といったニュアンスのフランス語らしい。

小銭すら恵んでくれない通行人に痺れを切らしたホームレスのおっさんによる未成年の主張。世の中への鬱憤を吐き出し、自分の過去や思いを曝け出す。ラップっぽくてかっこいい。『ヘレディタリー』を彷彿とさせる台詞もあり。

自殺を試みるも死に切れず、止むを得ず殺人を犯して仕事を得たり金を得たりの繰り返し。やっと金を恵んでもらえたと思ったら”That’s my daughter”とか切なすぎる…

最近アメリカの貧困についての本を読んでるけど、問題が深刻すぎて本当に悲しくなってくる…『アス』でも描かれていたように、一度底辺に転がり落ちると二度と這い上がってこれないというのは決して誇張されているわけではなく紛れもない事実。自己責任とかじゃないんだよもう。
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