めざまし

地獄のめざましのレビュー・感想・評価

地獄(1960年製作の映画)
4.0
新東宝における中川信夫最後の監督作品。幸せの絶頂にいた主人公が同乗していた車の轢き逃げを発端に不幸に見舞われ、業を深めていく。登場人物たちが現世で悲惨な最後を遂げたかと思いきや、それ以上に悲惨で残酷な責苦が地獄で繰り広げられる。経典に記されている地獄の詳細を細かく正確に映像化しており、日本の複雑な八大地獄の全貌がよくわかるようになっている。常々思うが日本の死後の判決はこれだけ判断基準が厳しいのならば、殆ど地獄行きで、極楽に行ける人間はほぼいないのではないだろうか。もう少し減刑を望みたい所である。
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