ゆゆ

無双の鉄拳のゆゆのレビュー・感想・評価

無双の鉄拳(2018年製作の映画)
3.7
「新感染 ファイナルエクスプレス」で一気にスターダムに上り詰めたマ・ドンソクの新感染以降に怒涛の如く成功を収めた主演の1つ。
マ・ドンソクには映画によって色んなドンソクに割り振られる。
悪くて強い【黒ドンソク】
優しくて強い【白ドンソク】
個人的に愛してやまないのがマ・ドンソクなのに全く役に立たない【無ドンソク】
「犯罪都市」では怪力無双だけどどこかお茶目なキャラクターの刑事役の白ドンソク
「悪人伝」では今まであるようで無かったストレートなヤクザの親分役の黒ドンソク
この「無双の鉄拳」とゆうタイトルから勝手に最初から最期まで無敵の黒ドンソクがシバキ倒す暴力無双映画と思っていた。
しかし最初に現れたドンソクは不器用そうで腰が低く、上手い話に騙されやすい優柔不断ではあるが超が付くほど愛妻家。愛妻家の点は久しぶりに「新感染」のマ・ドンソクを匂わせ嬉しく感じた。
そんな優しく弱々しいドンソクだが、とある小さな事故がきっかけでヤバいヤツらに目をつけられ大切な奥様を誘拐されてしまう。
どうしようどうしようと慌てふためくドンソクは警察に相談するも相手にされず、単独で犯人と取引に応じるが妻を返してもらうはずが何故か大金を渡される。
犯人は身代金要求ではなく美人な妻を金で買取、悪い商売をする目的があった。
「美人には需要がある。金に困っているだろう。魚を売ってるんだって?女も同じだ。新鮮なうちに売るだけの話だ。」
その金と行きさつを警察にまた相談するがまた相手にされず逆に人身売買に関与を疑われ金を没収されてしまう。そこまで弱々しいながらも仕事仲間であり弟分の男と協力して妻探しをしていたが遂にドンソクは覚醒する。
妻と出会い静かに細々と暮らしてきた白無ドンソクは妻に出会う前の凶暴な黒ドンソクの封印を解くのだ。
それまで何かトラブルがあっても大人しかったドンソクが待ってました!と言わんばかりにワンパンマンになる。張り手1発で大の男を宙に浮かせる怪力無双男に激変する。
なんてことだ!無双の鉄拳とゆうタイトルで見出したにしてはどうも大人しいと思ったが、ナメてた相手が実はキレさせるとヤバい奴パターンだった。この展開は大好物。まぁマ・ドンソクだからね、見た目からしてイカついのにナメるのが無理があるけど、あんな愛想良く笑顔振りまきペコペコ腰が低いと見かけ倒しだとナメてかかるよね。
序盤のほんわかな白無ドンソクから中盤から目つきが変わり完全にキャラクターが変わってしまう中盤からキタキター!とテンションが上がる。
どうやら以前は牛をも殺す「雄牛」とゆうアダ名である界隈では有名な黒ドンソクだったらしい。
ドンソクの弟分が腕を認める探偵と手を組み3人で妻を捜索を始める、妻を誘拐したヤバい奴らに鉄拳制裁を!
かなり極悪な手口な悪人を相手にする作品ですが、ジメジメした雰囲気はなくむしろコミカルなシーンが多く、韓国映画特有の痛々しいグロいシーンが目立つ描写はないのでそうゆうの苦手な人も大丈夫です。時には笑いながら 時にはソワソワしながら見れる快作です。
ただの怪力映画ではなく捜査のドキドキあり、バディ感あり、脱出のハラハラあり。
ラスト付近では「無双の鉄拳」とゆうタイトルを一気に回収してくれる大暴れを見せてくれる。ラストもスッキリ!ドンソク氏ありがとう。
ゆゆ

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