残念、面白くなかった。前半の各地を転々とする、そして決して悲観的にものを考えないサラリーマンのお父さんのとこまでは面白かったのにその後の女性解放運動に携わった多くの女性が、どんな女性差別の問題があったか具体的なところを示していないからなのではないかと思った。ただ、女性解放運動はこんなに盛り上がっているというデモの場面だったり、多くの女性の前で演説する場面ばかりが映し出されていた。その有り余る力が空回りしている映画と思った。一つだけいいなと見ていた。上司の男性に仕事の指示を受けていた最後にその上司が「ホテルの部屋○○号室に後で来なさい」と指示し、その一言の後グロリアはその会社をやめた。その覚悟がなきゃなと見ていた。日本の芸能界の女優、そして最近話題になっているジャニーズの話を見聞きして思う。確かに、その俳優を、歌手を使うか使わないかを決定できる力を持った人間が、上手にそれ以外に方法はないよと迫られたら他に方法はない、逃げ場もないとも思うし、いいや今を我慢すればのし上がれると思う人もいるだろうなと考えてしまった。
